受賞者からのメッセージ6

株式会社 カーム・ラーナ 代表取締役 中村 順一 さん

2020年度最優秀賞

◆受賞プラン名

純国産人工股関節で生涯歩き続けられる社会と健康寿命を実現したい

株式会社 カーム・ラーナ 代表取締役

中村 順一 さん

手術室で患者と向き合っている外科医だからこそ作れるモノを届けたい

「純国産の人工股関節で、国民の健康寿命を延ばしたい」と言う中村さんは、千葉大学で整形外科医として活躍されている現役の医師であり、研究者です。中村さんが接する患者さんの中には、歩けなくなることで寝たきりになってしまい、健康寿命を縮めてしまうという方も多いそうです。中村さんは整形外科医として多くの患者さんとかかわる中で、「医療現場にて直面した課題のすべてを満たす、より良いプロダクトを開発したい」と思い、千葉大学発ベンチャーとして会社を設立しました。
「現在、多くの人工股関節は輸入品です。安定供給という意味でも純国産の製品が必要だと考えています」と語る中村さん。股関節の異常を訴える患者さんは女性が多く、欧米人に比べ日本人女性の身体が小柄ということもあり、体格差のある日本人女性にあったサイズの人工股関節があればよいのではないかと考え、研究と開発を続けてきたそうです。
そこで誕生したのが、純国産人工股関節「ミルフィー」です。認可されてから2年半ほどの「ミルフィー」は、現在、特許や薬事申請を経て実際に患者さんの元へ届けられています。「先輩医師たちにも使ってもらい、改良点などを聞き、研究開発に反映しています。商品はプロダクトではなく、手術室の課題を解決する一連の流れであり、プロセスそのもの。このサイクルをどんどん回していくことが私たちの願いです。」と語る中村さん。生涯歩き続けられる社会を実現して健康寿命を延ばすこと、これを全国、そして世界に広めたいとの思いが、研究へとつながっているそうです。

より多くの方に知ってもらうために

「カーム・ラーナ」という社名は、“静かな”“落ち着いた”という意味の英語「カーム(Calm)」と、人工股関節に関わる単語でありリウマチを意味する略語の「(Ra)」、ご自身のお名前の中村(ナカムラ)から、女性が多い患者さんが接しやすい名前、そして多くの方に知ってもらえるように女性らしい響きをもつ名前、ということでつけられたそうです。
千葉大学で研究を続ける中村さんですが「西東京エリアでもこの「ミルフィー」を多くの病院で使ってほしい」という思いが応募のきっかけになったそうです。「三鷹はJRの総武・中央線の終点ということもあり、千葉の住民から親近感のある地名です」と語る中村さん。ここ三鷹が「ミルフィー」の西東京エリア進出の足がかりになること願っています。

ビジネスプランコンテストへ応募するみなさまへ

「会社としては儲けを出さなければいけないが、“自分のやりたいことをやる”というパッションが必要。損得勘定だけでは続かない。起業する人の持つ熱量が成功の鍵になります」と話す中村さん。2021年度みたかビジネスプランコンテストに応募する方みなさまへ「コンテストに参加することで、ご自身のビジネスプランがブラッシュアップされる機会にもなりますので、ぜひ、ご参加ください」とのあたたかいメッセージをいただきました。


株式会社 Sunshine Delight 代表取締役 伊藤 瑛加 さん

2020年度 優秀賞

◆プラン名

紫外線対策教育と日焼け止め習慣化によるお肌の健康推進

株式会社 Sunshine Delight 代表取締役

伊藤 瑛加 さん

幼少期からの日焼け止め習慣を定着させます!

保育施設向けに紫外線対策教材と日焼け止めをセット販売する事業を展開する伊藤さんは、三鷹市在住の大学生。小さいころから農業をするお母さんの肌を見て、日焼け止めの習慣について考えるようになり、高校在学中に株式会社Sunshine Delightを設立しました。「生涯浴びる紫外線量の半分は18歳までに浴びています。でも日本では、幼少期からの紫外線対策教育は定着していないいため、日焼け止めの販売が少量にとどまっています」と、今の日本の紫外線対策に対する現状を教えてくれました。
昨年、保育園と幼稚園合わせて15園でモニタリングを実施。保護者500人に調査したところ、86%が保育施設に日焼け止め設置を望んでいることがわかったそうです。「このニーズに向け、大容量ボトル型の日焼け止めと教材で日本に日焼け止め習慣を定着させます!」と、ご自身の事業への意気込みを語ってくださいました。
伊藤さんは保育園や幼稚園の先生や保護者の方からお話を聞くだけでなく、園児たちが実際に日焼け止めを塗っているところも見学するそうです。ご自身がプロデュースした動画や絵本の教材を使って、幼少期からの紫外線対策教育にも力を入れています。「紫外線問題を解決するには、自分で紫外線から身を守る習慣を身につけないといけない」と語る伊藤さん。「『ぬりぬりのうた』の動画(伊藤さんがプロデュースした動画)を観ながら、みんな楽しそうに日焼け止めを塗ってくれています」と嬉しそうに語ってくれました。

色々な方と出会いお話を聞くことで、プランがブラッシュアップしていく

伊藤さんのプランは、JAアクセラレーターで特別賞を受賞、株式会社コーセーが主催する共創事業のアクセラレータープログラムに選出されるなど、各所でも注目を集めています。高校在学中から、商品化に向け多くの方と出会い、話し合いをしていたそうです。「日焼け止めのボトルのパッケージデザインにしても、自分にアイデアがあっても、それを形にしていくのは難しいと思います。共創事業に選ばれたことで、プロの方たちと仕事が出来たことは大きな経験になっています」と語ってくださいました。 「『ぬりぬりのうた』の作詞は音楽関係のアドバイザーの方にお願いするなど、色々な方にご協力いただき、それらの支えがあって商品化することができました」と、ビジネスプランコンテストの参加を通じての出会いを嬉しそうに語る伊藤さん。
今年の3月20日の「日焼け止めの日」に本事業を本格スタートされています。

今回のビジネスプランコンテストに応募する皆様へ

「事業活動を進めていくうえで、社員は私一人ですが、コンテストやプログラムを通じてたくさんの人に支えられているので、人との繋がりの凄さを実感しています。既存の人とのつながりを大切にしながら、新たな交流の場を作っていってくれればと思います」と、今まさに体験していることを語ってくださいました。また、「地元のビジネスプランコンテストに応募できたことが嬉しいし、そこで受賞できたことが本当に嬉しいです」と三鷹への思いを語る伊藤さん。副賞として、サテライトオフィスの「サテラ三鷹」が利用できることにも満足しているそうです。


株式会社 海野建設 代表取締役 海野 洋光 さん

2020年度 地域貢献賞

◆プラン名

災害時住宅の課題を解決する「スクエアパネル」ビジネス

株式会社 海野建設 代表取締役

海野 洋光さん

災害時の仮設住宅問題を解決したい

35年前、青年海外協力隊でアフリカに渡り、ザンビア工科大学の講師をしていた海野さん。当時海野さんはザンビアで、低所得者のために安くて簡単に出来るローコストハウスの研究をしており、何か安い物はないかとずっと考えていました。ところが、10年前の東日本大震災を経験し、安いだけではダメだということに気づいたそうです。
海野さんによると、災害時における従来の仮設住宅は、2年間だけ過ごすことを念頭に設計し作られているそうです。しかし現状は、多くの被災地で仮設住宅での生活が長引き、苦労されている方がたくさんいます。そうした災害時の仮設住宅問題を解決したいと、海野さんが考案したのが1.1m×1.1m、厚さ14㎝の「スクエアパネル」です。
「仮設住宅は“安く早く”というのが当たり前ですが、人が生活する場所ですので、生活環境のクオリティも上げなければいけないと思いました。予定より長く仮設住宅で生活している人もいます。鉄骨造ではなく、木造で出来ないだろうかと考え、生まれたのが「スクエアパネル」です」と着想に至った当時のことを海野さんは熱く語ってくださいました。実用新案取得済で、従来の災害時における仮設住宅の諸問題を解決した建築資材だそうです。断熱効果に優れているだけでなく、フォークリフトで物を運ぶ時のパレットと同じサイズに設計されているため、同じ形状で備蓄もしやすいというメリットもあります。

地元に根ざした建築業者と地域で災害に備えたい

昨年、海野さんが応募したビジネスプランは、「スクエアパネルの販売だけでなく、このパネルを使った特許工法を建設会社向けにパテント契約するというもの。建設会社に向けて工法のノウハウや施工指導を中心に展開していく計画です。
「昨年、7月豪雨で被災した自治体から依頼を受け、2棟の避難住宅を建設しました。地元に根ざした建築業者が災害に備えるアイデアを伝え、地域で災害に備えてほしいと願っています。」と今の状況を語ってくださった海野さん。
「今は九州が中心ですが、三鷹を拠点に東京でも建材パネル販売と工法パテントのビジネスを展開していきたいと考えています」と三鷹への熱い思いを語ってくださいました。

コンテストへの応募は、自身のビジネスプランに自信が持てる

「コンテストに応募することで、自身のビジネスプランに自信が持て、特に「みたかビジネスプランコンテスト」では審査員の方々から的確な意見を聞かせていただき、よりブラッシュアップに繋がりました」と語る海野さん。「みなさんもぜひ、応募してみてください」と熱い応援メッセージをいただきました。
では審査員の方々から的確な意見を聞かせていただき、よりブラッシュアップに繋がりました」と語る海野さん。「みなさんもぜひ、応募してみてください」と熱い応援メッセージをいただきました。


株式会社 バビロニア 取締役社長 野田 卓也 さん

2020年度 奨励賞

◆プラン名

お金を学ぶことで生き方を学ぶ教室「StarBurst」

株式会社 バビロニア 取締役社長

野田 卓也さん

コロナ禍の休校期間中に知ったお金の事、みんなにも伝えたい。

地元市立中学校に通う野田さんは、緊急事態宣言の中“中学生社長”となりました。休校期間中に、テレワークで一緒に過ごすお父さんと会話する機会が増え、社会のことをはじめ、金融や経済についても学んだそうです。そこで学び気づいたことを、友人をはじめ同世代の人たちにも知ってほしいと思い起業、株式会社バビロニアを設立しました。
小中高校生向けのお金を学ぶことで生き方を学ぶ教室「StarBurst」は、全12回。全回とも前半は、お金の稼ぎ方・使い方などの基本的な知識を学ぶ講義で、後半には、“中学生社長”を交えたディスカッションで学びを深めるそうです。将来自分がどのように生きたいのか、そして仕事を通じてどのようなことを実現したいか、を考えるきっかけを作ることを目的としたオンライン教室です。野田さんは「教室では、お金に振り回される人生を送るのではなく、人生の目的のための手段としてお金を扱え、お金と心の豊かさを手にできる大人になっていくことを目指しています」と起業への思いを語ってくださいました。

学校や友人から応援を受け、奨励賞を受賞

みたかビジネスプランコンテストの最終審査会の開催が、平日の午後だったため、担任の先生に相談したところ、「ぜひ、コンテストに参加してください」と、学校を早退することを許可してくれたそうです。野田さんが通う中学校の校長先生は、以前よりアントレプレナー育成の必要性を感じていたこともあり、ご自分の中学から起業する生徒が現れたことを嬉しく思っていたそうです。そういったこともあり、“中学生社長”として起業した野田さんを、学校としても応援してくれているそうです。
応募のきっかけも、公園で遊んでいたときに友人が市の施設から「社長になったなら、これとか応募してみたら?」と、みたかビジネスプランコンテストのチラシを見つけ、持って来てくれたからだそうです。そんな学校や友人からの応援を受け、野田さんはみたかビジネスプランコンテストへ応募、奨励賞を受賞しました。

コンテストに応募すること、これは挑戦です!!

「これは一つの挑戦です。僕が受けた時は周りがみんな大人で、とても不安でした。そんな僕でも賞を取ることができ、大きな自信に繋がりました。ここから僕が学んだのは、一歩踏み出す事、やってみる事が大事だということです。失敗などありません。全てが学びです。ぜひ、挑戦してみてください。応援しています」と、ビジネスプランコンテストへ応募するみなさまへ、熱いエールを送ってくださいました。