受賞者からのメッセージ

yanagimoto

「自費」+「ヘルパー指名制」で現場のニーズに応える

 

 私自身ヘルパーとして働く中で、介護業界の残念な現場を目にしてきました。報酬が抑制され、よい人材が集まりにくく、業務に追われる結果、質の改善も図りにくい。質が上がらないので、報酬は低いままでよいとされる悪循環です。さらに、2006年の介護保険の改定で、保険内でできるケアの解釈が厳しくなり、利用者様からも「多少お金を上乗せしてもいいから、柔軟に対応してほしい」、「特定のヘルパーに来てほしい」と言った声があがるようになっていました。そこで考えたのが「自費」+「ヘルパー指名制」を導入したサービスです。自費ならば、自由に利用者様の要望に応えることができますし、同時に業界で初めて指名制を取り入れることで、ヘルパーの報酬もアップさせることができます。本来介護は、人の暮らしをトータルにサポートするものです。それが、制度を盾にして逆に生活を縛っていくような状況が広がっています。それを変えていきたいという想いで起業を決意しました。

 

起業塾・受賞から広がった人脈がその後も助けに

 

 起業の想いがあっても、それを形にするのは難しいものです。そこでまず「みたか身の丈起業塾」に入りました。事業計画や資金計画について学べたことはもちろん、三鷹で事業を始める上での人間関係を構築できました。また、起業塾を通してビジネスプランコンテストを知り応募、受賞したことが公的なお墨付きとなり、信頼を得やすくなりました。受賞をきっかけにSOHOパイロットオフィスに入居できたことも大きかったです。机ひとつで始めましたが、そこでできた人脈にはその後も助けられました。事業拡大に伴い移転し、現在は社員10名、スタッフは80名ほどに増えています。これからは、高齢の方に限らず、障がいや難病の方、そして子どもまで、ケアの一層の充実はもちろん、地域の支え合いに役立つ街の居場所づくりにも力を入れていきたいです。
 起業したい人を、自治体をあげてバックアップする環境が整っているのは三鷹ならでは。受賞すれば特典もありますし、ネットワークも広がります。ぜひ起業の入り口としてこのコンテストを役立ててみてください。

 


 

yamada

一方通行じゃない住民参加型のwebサイトを

 私が最初にワークショップ運営に関わったのは、会社員時代に、自治体の子育てサイトの制作に携わったことがきっかけでした。制作にあたっては、自治体からの情報を一方的に掲載、発信するのではなく、実際の読者であるお母さん方と一緒に作り上げ、発信していく手法を取り入れたのです。取材し、記事を書くのもお母さん方です。私たちはそれを、ワークショップという形で、サイト作りに必要な技術や知識面をサポートしました。結果、お母さん方も自分のこととして熱心に取り組んでくれましたし、こちらもお母さん方の熱意に応えようと、回を重ねるごとにワークショップの内容も充実していきました。また、ワークショップという形を取ることが、地域のコミュニティ作りにつながっていくという面でも、とてもよい効果を得ることができたと思います。
 住民参加型のwebサイトは評判がよく、複数の自治体の子育てサイトを手掛けました。

 

もっとお客様に寄り添いたくて、起業へ

 

 実を言うと、自分が起業するなんて、考えたこともなかったんです。しかし、仕事をしていく中でもっとお客様の近くで自由に動きたいという想いが強くなってきていました。それを周囲に相談したところ、起業するしかないよ、と(笑)。また、コワーキングスペース・ミタカフェの運営委員として、多様な働き方を間近で見てきたことも後押しとなりました。ビジネスプランコンテストに応募したのは、自分の事業について客観的な評価が欲しかったからです。賞を頂いたことで、周囲も納得してくれましたし、私自身、覚悟がつきました。また、副賞としてSOHOオフィスを1年間無償で使用させて頂いたのも助かりましたね。おかげ様で今は、webサイト作りのためのワークショップ運営から、地域のコミュニティ作りの場の運営へと、活動が広がってきています。
 三鷹のよいところは、市民協働で盛り上げていこうという土壌があるところです。ぜひビジネスプランコンテストにチャレンジし、自分のビジネスをたくさんの人に知ってもらうきっかけにしてください。

 

 

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